2020.03.12爽やかな香りが魅力の「ソーヴィニヨン・ブラン」
- ワインの知りたいあれこれ
ここまでワイン用の葡萄の代表的な品種のご説明をしてきましたが今回は白ワイン用のブドウ品種としてはシャルドネに次ぎ生産量が世界大2位を誇るソーヴィニヨン・ブランについてご説明したいと思います。
原産地は諸説ありますがフランスのボルドー地方です。
現在ではボルドーの他にもフランス北部ロワール地方、ニュージーランド、オーストラリア、チリ、アメリカなど様々な国や地域で栽培されています。
特にニュージーランドは1973年に植樹されて以来数多くのクオリティの高いソーヴィニヨン・ブランによるワインが生産されており、今やニュージーランドは世界中でも有名なソーヴィニヨン・ブラン大国となっています。
原産地のフランスのボルドー地方ではセミヨンというブドウとブレンドされる事が多く、酸味が控え目でボリューム感のあるセミヨンにソーヴィニヨン・ブランがフレッシュで爽やかな酸味と果実味を加えています。
ソーヴィニヨン・ブランのワインの特徴は、まず香りはロワール地方などの冷涼な地域産だとリンゴや柑橘系やハーブの香り、温暖な地域産だとパッションフルーツやグレープフルーツなどを思わせる香りになります。
いずれにしても爽やかな果実の香り主体になります。
味わいはフレッシュな酸味とフルーティで爽やかな飲み口が特徴でキリっと冷やして夏場によく好んで飲まれます。
またフレッシュな味わいが様々な魚介類の料理にも合います。
ソーヴィニヨン・ブランもシャルドネ同様にあらゆる気候や土壌でも育ちますが、比較的涼しい地域で栽培する方がフレッシュな酸味が活きて成功しやすいようです。
あとフレッシュな味わいを活かす為にオーク樽による熟成はしない事が多いです。
暖かい春はもうすぐそこまで来ています。
春になったらキリっと冷えたフルーティで爽やかなソーヴィニヨン・ブランはいかがですか?