2020.04.21ワインは熟成した方が美味しい?
- ワインの知りたいあれこれ
「ワインは熟成した方が美味しい」「このワインは熟成して飲み頃である」などと言うお話をよく耳にしませんか?
果たしてワインは熟成する事で美味しくなるのでしょうか?
答えは、ワインによっては熟成して美味しくなる物もありますが全てが熟成して美味しくなるという物でもありません。
ワインには、そのワインが最もおいしくなる「飲み頃」と言われる時期があります。
その飲み頃は個々のワインのブドウ品種や造り方、ヴィンテージなどによって違ってきます。
長期間保管することで熟成され味や香りが豊かになり、飲み頃になるタイプのものを「熟成タイプ」のワインと言います。
しかし、中には熟成させずに新鮮な状態で飲む事に適しているワインもあります。
このようなワインを「早飲みタイプ」のワインと言います。
「熟成タイプ」と「早飲みタイプ」、それぞれ飲み頃を知る事でワインをさらに美味しく飲む事ができます。
ではどのようなワインが熟成タイプかと申しますとまず赤ワインの場合、酸味と渋みが強く、濃厚な味わいのヴィンテージの良い物なら5年から長い物だと数十年熟成させるワインもあります。
反対に渋みが少なく軽めのワインなどは早飲みタイプで、購入後すぐか5年以内など早めに飲むのがおすすめです。
白ワインの場合は濃厚でコクのあるヴィンテージの良いワインは3~20年ほどスッキリとした軽めの味わいのワインは、早飲みタイプで1~5年程度の比較的若い時期に飲み頃を迎えます。
一般的に良いヴィンテージのワインは長期熟成タイプが多くなり、並のヴィンテージの場合は飲み頃が早くなるという特徴があります。
早飲みタイプのフレッシュなワインは、果実味に豊かで酸味もイキイキとしていて、タンニンもパワフルであったりと正に取れたて果実のような魅力です。
熟成したワインは、酸味がまろやかやかになりタンニンも優しい舌触りになってきます。香りも土っぽさやキノコのような熟成香が加わり複雑味を増し、味わいは円熟味を増していきます。
しっかりとした熟成ワインは手間と時間がかかる分価格も上がりますが、いつも飲むデイリー用のワインにはない深みのある味わいが楽しめます。
ぜひ、記念日などの特別な日にいかがでしょうか?