2020.02.10ワインの健康的な飲み方とは?

  • ワインの知りたいあれこれ

赤ワインがポリフェノールの作用により健康に良いというお話は皆様もよくお聞きになるのではないでしょうか?

ただ具体的にどの様に健康に良いのか?

と言った疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はその辺りの事についてお話をしようと思います。

1989年に世界保健機構(WHO)のMONICAによって「アジアに比べ、動物性脂肪を多く接種する食習慣のある欧米においては冠動脈疾患による死亡率が高い。しかし、欧米諸国の中でも、指折りに動物性脂肪を接種しているはずのフランスのみ、この傾向が当てはまらなかった」という発表がなされました。

いわゆるフレンチパラドックスと呼ばれる現象です。

肉やチーズやバターなどの動物性脂肪を多く摂取する生活を長年続けると動脈硬化になりやすいと言われていますが、フランス人はどういう訳か動脈硬化を起こす患者や心臓病による死亡率も少なく、その原因がフランス人が好む赤ワインだと考えられています。

赤ワインに多く含まれるポリフェノールの中でもリベラトールという物質が動脈硬化を防ぐ作用があり、そのポリフェノールを赤ワインから摂取する事により、動物性脂肪の影響が減少し、動脈硬化のリスクも少なくなっているというものです。

またこのポリフェノールは体の活性酸素を除去する働きがあるとも言われています。

活性酸素は体を老化させ、シミや肌荒れの原因にもなるのでそれを除去する事によって若さと健康をキープ出来て美容にも良いとされています。

また白ワインにも体に良い点があるのをご存じでしたか?

ワインには酒石酸やリンゴ酸など様々な有機酸を含んでいますが、それらの有機酸は白ワインの方が多く含んでいます。

これらの有機酸には殺菌作用があり、例えばサルモネラ菌や大腸菌などと言った食中毒の原因になる菌の働きを抑制する力があり、即効性もあると言われています。

ここまで書くとワインは良い事ばかりのようですし、「健康に良いなら毎日でも飲みたい!」と思ってしまうかもしれませんが、ワインはお酒であるという事は忘れてはいけません。

つまり、毎日ではなく、必ず週2日程度は休肝日を設けて肝臓を休める事をお勧めいたします。

1度に飲む量はワイングラス2杯程度が「飲みすぎ」にならない適量といえます。 最新の研究では週に1~3杯の飲酒は寿命の延長の効果が期待できるとされています。

適量を守って楽しく健康的なワインライフをおくりたいものですね。

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